個人の勝手な意見だけど、私の頭の中では、世界の美女ランキングで、1位はグレース・ケリー、2位はイングリッド・バーグマン、そして3位はニコール・キッドマンということになっている。3位以外はかなり年齢が反映されているのが恥ずかしいが。

それで、その3位のニコール・キッドマンが最も美しく見える映画が「アザーズ」と思う。

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ジャンル的には何だろう?恐怖映画。それも幽霊もの。「シックス・センス」とかに近い。ゴシック・ホラーとかいう括りになったりするらしいが、まあ恐怖映画といった方がわかりやすい。

監督のアレハンドロ・アメナーバルという人はスペインの出身だそうで、絵画で言えばスペインリアリズムのエドゥアルド・ナランホという画家がちょっと不気味な幻想画を書いていたりするけど、あのスペイン的なゴシックホラーがこの映画の雰囲気に通じるかも。でもストーリーは戦争直後、イギリス領の島らしい。

この映画のニコール・キッドマンが、なぜにかくも美しいのか、それはきっとストーリーの設定が作りだす光の効果にあると思う。

ニコール演じる母親の小さな子供たち、生意気な娘と、姉とは対照的な気の弱い、そしてちょっと変な顔の息子、この子らは日光に当たると皮膚がただれて死に至る奇病らしい。なもんで、大きな屋敷、ほとんどお化け屋敷みたいなその家の中はいつも、子供たちが住む部屋のカーテンが閉められ、他の部屋とは鍵でいちいち閉じられている。時代なのか不便なのか電気も無いので、明かりはいつもロウソク。だから映画全編を通して、ニコール・キッドマンの顔を、昼はうす暗い部屋に挿し込む光と、夜はロウソクの光が常に照らし出す。その雰囲気の美しいこと!

そういうわけでこれは、「世にも奇妙な」系の怖い怖いお話なのに、ひたすらニコール・キッドマンの美しさに見とれる映画となっております。もちろん恐怖にひきつる顔も、怒ってライフル振り回す顔も皆美しい。


ネタバレすると見れない映画なので詳しくは書きません。ただラストのどんでん返しで、大きな屋敷の雰囲気と息子の変な顔の理由がわかり、妙に納得できる(笑)。


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